こんにちは、私は愛知県名古屋市で建築家設計の家に暮らしています。

今日は「断熱について」
- デザイン性と性能って両立できるの?
- 実際の電気代はどう?
建築家設計の家で感じた、リアルな数値と体感でまとめてみます。
リビングに木を植えた家のUA値は、0.52。我が家のスペック

まず結論から。
我が家はUA値が0.52、断熱等級5です。
- 延床26坪(+屋根裏部屋)
- 外壁はガルバリウム
- 壁(ロックウール)
- 屋根(アクアフォーム)
- 床(ミラフォーム)
- 断熱の厚み 壁100mm、屋根170mm、床65mm
- サッシ:YKK 樹脂サッシ
- 窓21箇所
- 玄関ドア 店舗用ガラス扉
愛知県あたりの一般的な家(30〜35坪)の窓
平均12〜16個 が標準的。断熱・気密重視なら 10〜14個。採光・開放感重視なら 15〜18個 程度が目安です。
つまり、延床26坪の家に窓21個は非常に多いです。笑
一般的には窓が多くコンパクトな家はUA値が上がりやすいと言われています。理由は家の中で
いちばん “熱が出入りしやすい場所=窓” だから。
窓が多ければ多いほど、一般的には数値は悪化しやすい。
建物が小さいほど壁の面積に対して窓の面積が大きくなるので、数値は悪化しやすい。
でも、窓21枚の我が家が「UA0.52」を実現できているのは、窓の性能・配置・断熱計画をバランス良く整えてくれた建築家設計ならではの強み です。

断熱(UA値)とは?エリアによって違う基準。
そもそも、UA値(ユーエーち) とは?
断熱性能を表す数字。
つまり、家の中の熱がどれくらい逃げるかを数値化したもの。
数字が小さいほど、熱が逃げにくくてあたたかい家になります。
UA値 = (各部位の熱損失量の合計) ÷(外皮面積の合計)
ただ、住んでいる地域によって基準が違います。
日本は気候差が大きく、北海道と沖縄では求められる断熱性能がまったく違います。
| 地域区分 | 主なエリア | 省エネ基準(等級4) | 快適ライン(等級6目安) |
|---|---|---|---|
| 1〜2地域 | 北海道・東北北部 | 0.46以下 | 0.28以下 |
| 3〜4地域 | 北陸・関東北部 | 0.56以下 | 0.34以下 |
| 6地域 | 愛知・岐阜・三重など | 0.87以下 | 0.46以下 |
| 7地域 | 九州南部・沖縄 | 0.87以下 | 0.56以下 |
この図で見ると、私が住む愛知県(6地域)ではUA値0.46以下が「快適ライン」と言われています。
かおわが家のUA値は0.52。このラインにかなり近く、“デザインと快適さの両立”ができたと感じています。
UA値は計算方法によって数字が変わるので、性能比較するときは“どのルートで算出したか”もセットで確認すると安心です。
快適エリア(快適ライン)とは?
UA値には「国の基準」と「快適に暮らせる目安ライン」があります。
国が定めている断熱等級4(愛知はUA値0.87以下)は、「寒すぎない家」にするための“最低限の基準”。
でも、実際に住むと
- リビングは暖かいのに廊下やトイレが寒い
- 夏はエアコンを強くしないと効かない
そんな声も多いのが現実です。
そこで登場したのが、住宅研究団体「HEAT20」が提唱する“快適エリア”。
| 区分 | 相当する断熱等級 | 目安UA値 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| G1 | 等級5相当 | 約0.56 | 省エネ+体感の改善 |
| G2 | 等級6相当 | 約0.46 | 家全体が快適。温度差少ない |
| G3 | 等級7相当 | 約0.26 | 北海道レベルの超高性能住宅 |
わが家はこのG1。
実際の暮らしでは“ちょうど心地いい”ラインです。



今の注文住宅の平均UA値は0.55と言われているので、ちょうどいい。
断熱と「今」の国の基準(2025年時点)
ここからはちょっと国の動きを見てみよう。
- 2022年の制度改正で等級5・6・7が新しく追加
- そして、2025年4月からは「断熱等級4以上」が義務化
これから建てる家はすべて「一定の省エネ性能を満たすこと」が必須
| 等級 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 等級4 | 現行の省エネ基準 | 最低限の基準 |
| 等級5 | ZEH水準 | 「高性能住宅」の入口 |
| 等級6 | HEAT20のG2グレード相当 | 快適性と省エネの両立 |
| 等級7 | HEAT20のG3相当 | 国内トップレベルの性能 |



2030年頃に等級5以上を新しい義務水準とする方向で検討中
断熱等級5〜が追加されたのが2022年、つい最近。こんな感じで、国が動き出したんです。「日本の断熱を良くしていこう」って。


寒くて暑くてジメジメした賃貸暮らしから逃げたかった。


私たちは転勤族で、5回以上引っ越しを繰り返してきました。
エアコン暖房28度設定にしてても寒くて、エアコンの温風が通るすぐ下で待機する日々、玄関の扉やアルミサッシの窓枠に結露。そこから黒いカビが生えたり、シートフロアの床がペタペタして、本当に本当に苦痛でした。
そんな暑くて寒い生活から解放されたい。
新築では絶対、、、快適な家を手にいれる!!!
そう思って建てた家。でも、ガチガチに性能重視の建築会社を選びませんでした。


デザインや設計から得られる満足度は、数値で測れないけれど、私たちに必要不可欠だと思ったので。
そんな、我が家のマイホーム。実際に暮らしてみると、、、
- 全く結露しない
- 窓際でも冷気を感じない
- エアコン1台で家中がほんのりあたたかい
その理由は、光が入る窓+樹脂サッシ+屋根の吹き付け断熱。



標準だった複合サッシを樹脂サッシに変えたことは今でも良かったなと。
熱を逃がさない構造と、日射を取り入れた建築家の設計バランスのおかげで“デザインと性能の両立”ができました。
(忘れちゃいけないのが、日射熱取得率。この辺もまた別に記事でお話ししますね!)
建築家設計の我が家。電気代のリアル
在宅ワークなのでエアコンを稼働し始めたら24時間エアコンをつけっぱなし。
夏は上と下の2台を消すことはありません。
6月あたりから怪しくなり、7月8月の外気温38〜40度の名古屋。



外に出たら呼吸できないほど暑い
2025年の7月から8月の1ヶ月の電気代は15,745円でした。


以前の賃貸では、狭いのに2万弱。冬の高い時期は3万5000円を超えました。
窓が大量かつ広くなっても光熱費が減った&あまり変わらないことに驚きました。
広さが増えても、家の性能が上がれば電気代は抑えられる。
これが「断熱性能の効果」をいちばん実感した瞬間。
少し前までは、デザインと性能を両立することは難しいと、言われてきました。でも、今は違う。
ちょうどよく両立することは可能なんです。
愛知で家づくりをするあなたへ
家の性能や断熱等級は“数字”で比べられるけれど、
「心地よさ」は、数字だけでは測れません。



数字はもちろん大事だけど、他に大事なことある
愛知の気候やご家族の暮らし方に合ったちょうどいい家を、一緒に見つけてみませんか?
今、「東海エリアで家づくりに悩む方の相談役」として、状況に合わせた選択肢をご案内しています。
- UA値0.3/ C値0.1 を叶えながら造作や設計にこだわる工務店
- 性能を担保しながら、コストを抑えられるミドルコストのメーカー
- 建築家設計で小さな家の設計が得意な工務店
全国規模の大手ハウスメーカーではないけれど、地域で愛される建築会社がたくさんあります。
もしあなたが…
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